西南戦争錦絵美術館の中のテーマ別作品リスト
1、女が主役の作品 2、相撲取りの画 3、西郷さんの画 という3つのテーマについてまとめたページが完成した。引用が多いが、自分なりに考えた軸にそってまとめてみた。
西郷星の項目を書きながら考えていた事をちょっと書き連ねてみよう。西南戦争の当時でもインテリ層は当然、更に情報さえあれば庶民においても、惑星に関する科学知識は持っていたようだ。1877年夏に明るさを増した赤い星が火星であり、惑星がその天における運行状況によって地球に接近することがあり、その結果普段より大きく、また、明るく見える、という事を記事として与えられれば理解していたのだ。
一方で九州の戦場の様子がどうであったのかは、錦絵とその中の記事を並べてみてもあまり鮮明には見えてこない。2月の旧正月辺りから9月下旬までのわずかな期間にそれほど遠くない場所でおこったことなのにである。
なんか今と似ていませんか?
つまり、火星の地表を舞う旋風の様子を僕らは家でインターネットを介して見る事ができる。でも、カンボジアでボスニア・ヘルツェゴビナでルワンダで北朝鮮で、何がおこり、何が進行しているのかは、なかなか見る事ができない。全部後から整理された物を与えられて得た情報なのだ。映画でいえば「キリング・フィールド」や「サラエボの花」や「ホテルルワンダ」を見て、知ったような気になっているだけかもしれない。きっとそうだろう。西南戦争当時に物干から火星を見ていた庶民と何ら変わっていないんじゃないか。そんな事を考えた。
じゃ、どうする。
少なくとも、上の画の白い着物の男のように首がもげそうなくらい変な見方だけはしないでおこうと思った。(まさか国政の狙いじゃないよね)
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